俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
先輩…❤
あたしの想いが通じたのね…❤
「先輩からよ美紅」
「そーね。あたしにもよぉく分かるわ」
「ノロケ聞きたくないし帰りましょうか」
「そうね。…こんな時間じゃない。どっちにしろ帰らなきゃ悪いわ」
「あらほんと」
ん?
「あ、二人とも…」
「ごめんごめん。もう帰るね」
「あ、ご、ごめん…」
「別に電話のせいじゃないわよ。もう時間だったわ」
美紅ちゃん…やっぱり優しい。
嘘でもホントでもそう言ってくれて嬉しい。
「ごめんね。ばいばい」
電話を待たせてるわけだからゆっくり送ることもできず、手を振って見送った。
「もしもし?」
『……あ。出た』
「ご、ごめんなさい~」
あっぶなぁ…。
切ろうとしてたんだわ先輩。