俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
まさかオレンジジュースなんてものが先輩の家にあるなんて思わなくて、意外な答えにちょっとびっくりした。
「なんだよその顔」
「だって…」
「カルピスとオレンジジュース」
……が、なに?
「好きなんだろ」
「……」
…お……。
おおお!
せ、せんぱいあいしてる…❤
「ほらよ」
ご丁寧にもグラスに注いで差し出してくれた。
「ありがとう」
「明日どっか行く?」
言いながら、先輩がぼすんっとベッドに腰を下ろしたその衝撃で、ジュースを飲むあたしの体はぴょんっと若干跳ねた。
「……❤」
「……。分かりやすすぎ」
嬉しかったんです…♪
瞳と表情全体をこれでもかというほど輝かせるあたしを呆れた目で見るのだった。