俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
―――……
「で?」
「で? って……終わりだけど」
「……」
…うん、まあ。
予想はしてましたよ。
アナタのことだから、そーゆー顔するんだろうなってことはね。
「バカ」
「ばか!?」
「……よね、あんたってさ」
があぁーん……。
あ、改めて確認された…。
「だってだって杏子も見てみたら分かるよ! 本物のモデルさんみたいだったんだよ?」
先輩が卒業してからは杏子と毎日学校に通ってるあたしだけど、今日は、会うなりこないだのことをぺーらぺらぺらと喋り倒した。
たぶんその間に五十回は『かっこいい』とか『かっこよかった』とか言ったと思う。
「そりゃまー、モデルにはぴったりのまたとない人材でしょうけど」
「でっしょー? そう思うでしょ」
「しかしそのスカウトの仕方相当ヘンよ」
ん…まあ。
それはまあ…あれだよ。…まあ置いとこう。
まあね。うん、まあ。