俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
差し出された雑誌のようなもの。
首を傾げながらそれを受け取り……。
「……」
開かれたページを目にした瞬間。
―ばっさん
荷物から雑誌からなにからなにまでおもっきし落とした。
「な……」
「なあなあ悠由どういうことだよ? なんで…」
…なんで?
「なんで篠原龍樹がこんな雑誌に載ってんの!?」
…なんでってそりゃ……。
「あたしが聞きたい!」
うそついたぁあのかめらまん!!
しんっじらんない!
『撮るだけだよ、大丈夫! どこにも載せないから♪』
なんて大嘘じゃない!
「これのこと? うっそ…うさんくさい変態野郎がこんな有名誌のカメラマンだったわけ?」
あたしでも…見たことあるよ…このメンズファッション誌…。
…ふっ。
あの視線はコレだったのね…。