俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
――そうしてなにかとにうるさかった始業式も終わり。
さらに午前の授業もぽーんと終わり、あっという間にお昼が来た。
「今日は次で終わりね」
「そだね…」
…ううっ。
朝お弁当二つ作らなくていいなんてっ。
持って行って一緒に食べる人がいないなんてっ。
「…じゃもう明日からお弁当作るのやーめたっと」
購買でいいやもう。
コンビニで買ってくるとかさ。
「……あんたって…」
「うん。ものすんごく白黒はっきりしてるよね」
「俺が食べてあげるのに」
「……」
「……」
「なんで翔くんいるの?」
ていうか翔くんだけじゃなくて杏子も美紅ちゃんも…。
あたしはあたしはっ!
先輩と一緒じゃなくてもいつも一緒だった屋上で食べたいと思い!
お弁当持ってここまで来たっていうのに…。
なんで一緒にいるのがこの人たちなの。