俺様狼と子猫少女の秘密の時間③

「寂しいでしょうからっていうあたし達の心遣いよ」


「いらない」


「あのねっ」


はーもー。

メールしちゃダメかなダメかな…。

先輩はまだ大学始まってないもんね。


「……んにゃーーっ」


でもなぁ…。

よく考えたらあんまりあたしからしたことってないし…。


携帯片手に唸るあたしを、それぞれお昼を食べながら不思議そうに見つめる三人だった。



…と。




――ヴーッヴーッヴーッ



「うにゃあ!」


「びっ……くりしたぁ…。急に叫ばないでよ」


だ、だって携帯が動い…い、いや。

急にバイブが鳴ってびっくりしたんだもん。


メールかぁなんだ…もう。

ていうか人が悩んでる時に誰?

どうせ那智兄…。


「!!」


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