俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
……と、いう会話から数日。
相変わらず追い回される俺の周りには、薫だけでなくあの三人が張り付くようになった。
「ごめんって。勢いで言っちゃったのよ。その場が収まって万々歳だと思ってたんだけどねぇ」
右頬に手を当ててのんきにそんなことを言う三納。
「そこまで頭回んなかったわ。ま、色々血迷ったのよね」
…なんだ…誰かに……。
「ああ…千絵に似てんのか」
引っ越すときに「そういえば一人暮らしであの家はひっろいわねぇ。…とりあえず住むとこがあって万々歳だと思ったんだけど」と抜かしたやつだ。
「誰誰!? 本物の彼女?」
真っ先に食いつくのは広西。
「叔母だわ馬鹿」
こういう話に目がないらしいというのが最近分かった。
「なんだ…叔母か」
「こんな人と付き合える子がいるとは思えないよ」
真面目な顔をしてそういうのは丘田。
「それこそモデル並みに綺麗じゃなきゃねー」
…悪かったな。
いんだよ。滅茶苦茶可愛いやつが。