俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
一見冷たそうで実は優しいし。
不良っぽいけど頭よくて勉強教えてくれるし。
口開けば皮肉屋で毒舌でエッチなことも言うけど時々すっごーくきゅんとすること言ってくれるし。
女の子達にこれでもかってほど容赦ないけどあたしにはそんなことないし。
ちゃんと彼女って扱いしてくれて……きゃっ❤
それにそれに、強引な中にも優しさってものがあるし!
「全部じゃん♪」
あはは。
プロのモデルって思われるほどかっこいいしもー最高じゃん先輩。
「……あれ」
…にしてはあたしって釣り合って…ない……ことない…?
身長差は親子並み。
歳は一つしか違わないのに妹に見られてばかり。
超美形の先輩と違って子供っぽい…!?
「…………」
……。
「よし。考えるのやめよう」
うん、それがいい。
余計なこと考えると……会いたくなっちゃうものね。
「電話まだかな♪」
今日もあたしは先輩からの電話を待ち、携帯と見つめ合うのだった。