俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
「なっ…」
「マジかよ…」
「え、あそこなの?」
頭を抱える俺と薫を見て、驚いた声を上げる丘田。
うちの門の前には…なぜか十人くらいの女が待ち伏せていた。
「うっそ信じらんない…。家突き止められたっていうの?」
息を呑む三納。
信じられないのは俺だ。
「チッ…」
これじゃ帰ることもできない。
「…り、りゅーきくんこあい…」
「気のせいか、なにやら般若が背後に見える」
「う、うち来いよ。俺んちなら一番遠いぜ?」
広西のこの一言により、なぜか全員で行くことになる。
「…その殺気なんとかしようか」
「あ?」
「イエ。なんでもございません」
あの親仁次もし会うことがあればマジでぶっ飛ばす。
まあ…会いたくはないが…。
……と、思った矢先のことだった。