俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
どうもこうもって…。
「そいじゃなんないの? モデルさん」
『なんねぇよ馬鹿』
「……」
おんなじこと言われた。
…まあ…今でさえこれなんだから、そんなのなられたらあたしもイヤだし…。
いいんだけどね。
「そっか。大変だね先輩」
…あれ? そういえば…。
家の前に女の子達がいて帰れなかったって言ったよね…。
「先輩今どこにいるの?」
『その広西ってやつの家』
ああ…そうなんだ。
ほんと大変だねぇ…。
「大丈夫?」
『あんまり…。会いてぇ』
……きゅん❤
こういう時に会いたいって思ってくれると嬉しい…。
ああ~~んあたしも会いたいよ~…。
最後に行ってからもうだいぶ経ったな。
でもこの様子じゃ当分行けなさそう…。
「…ハァ」
『…ハァ』
電話越しに、二人のため息が重なった。