俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
第三話 俺様狼、現る。
思わぬ先手、密かな決心
――それからおよそ一週間。
「……」
「……」
「ねえ…いつまで続くのコレ…」
「こっちが聞きたい…」
なんと、『街のイケメン撮りましたSP第三弾』が発売された。
ページの隅っこの方にはあのカメラマン。
ピースサインで『かっこいいでしょ』というコメント付きの写真が載っている。
「……ん?」
呆れたため息をつきながら何の気なしにページを捲ってみたあたし。
終わりだと思ってたのにそこにはまた先輩の姿。
「って…………え!?」
んなあ!?
なんですかこれは!
「なに、どうしたの?」
「あ…ら…これ…」
「え"。マジ?」
こっ……これはほんっとうにヤバイよあの人…。
冗談抜きに殺されちゃうよ…。
頭から、サーッと血の気が引いていくのが分かった。