俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
――悠由サイド――
あの人ホンット命知らずだと思う。
どーしてどーしてあの先輩に睨まれてここまでできるんだろ?
「…不思議だわぁ」
「奥様になってるバヤイじゃないわっ。どうなんのこれ?」
がくがくとあたしの体を揺らす杏子。
ぶっちゃけどうなんのなんて、あたしが聞きたい。
すかうとして断られたからってまさかこんな先手ついてくるなんて…。
顔付きでこうまで大々的に書かれると逃げらんないよね…。
どうする気なんだろ?
――ピルルルル…
「…ん?」
首を捻っていると、横に置いていた携帯が鳴りだした。
「あ」
キャーーーッ❤先輩だぁ~❤
「……ホンット分かりやすいよな」
「同感…」
「もしもし先輩?」