俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
「なんだ…もう」
「?」
「彼氏の親友と仲良くメールだなんだとしてたら危ないわよ」
「親友なの?」
お友達って言ったらぶっ飛ばす勢いで睨まれたんだけど…。
やっぱりお友達だったんだ。
「知らないわよんなこと。なんであたしに聞くのよ?」
「だって…」
今ここにいるの、美紅ちゃんだけだし。
杏子はあたしを急かすだけ急かすとさっさと行ってしまった。
「そーいえば美紅ちゃん彼氏と帰らないの?」
「うん。方向違うしね」
「そお」
方向違うと同じ学校でも一緒に帰れないんだ…。
よかったぁ先輩と家近くて。
…まあ今は…あれだけど…。
「ちょおっとなにしてるのよ?」
「杏子」
「おっそいから心配したのに…。ただ抜けてるだけじゃない」
「抜けてるて!!」
なんで杏子っていつもこうなのぉ!?