お姫様に目覚めのKissを
「妃芽華…本当はあの事は妃芽華に知られたくなかった」
「でも私たちが別れたのは達也のせいじゃないってあの話を聞いて分かったわ」
「でも俺が妃芽華を傷つけた事にはかわりはない…俺は妃芽華を深く傷つけた」
達也は切れ長の目を伏せた
「妃芽華に別れを告げた後に凄く後悔したよ…。妃芽華に新しい恋をしてもらいたい。妃芽華には幸せになってもらいたい。そう思って俺は思ってもない言葉で妃芽華に別れを告げた
俺のこと嫌いになってもいい憎んでもいい忘れてもいい、とにかく妃芽華に前に進んでもらえるなら自分を犠牲にしてもいいと思った」
達也の言葉一つ一つに胸が痛くなった
「俺はそれでもお前を守れるようにと誰にも俺の邪魔をされないような地位を築いていった。だから妃芽華との仕事は全て消すことができた。
妃芽華と別れてからもずっと妃芽華を見ていた…ときどきスタジオで妃芽華を見かけた時、お前の顔から笑顔が減っているのも分かったよ
いつもあんなに明るい笑顔でいた妃芽華が無理した笑顔しか見せなくなったことに凄く胸が痛んだ…」
私は達也と別れてから本当の笑顔が出来なくなっていた
それでも周りには心配かけたくない
だから無理して笑顔を作ってた