不器用彼氏×一途彼女
10時57分
はぁ、遅刻だぁ〜

そう思って
駅まで走ってると
見覚えのある人が…

「…雪菜っ!」

「あっ!萌愛じゃん!何してんの?そんな汗だくで…」

「これから南とデートなんだぁっ」

「あっ!…そっか半年だっけ?今日で」

「えっ?」

「あれ?違った?」

今日は・・・
――あっ!
本当だっ

「今日記念日だ…」

「あっやっぱりね!私の記憶力は凄いものっ!って忘れてたの?」

「うん・・・」

「ならプレゼントも忘れてるんだ・・・?」

「うん…」

・・・・・・・・

「どうしよ〜!!!」

「わかった!私が今からプレゼント選び手伝ってあげるからっ!」

「えっ!本当っ?!…でも雪菜用事あるんじゃ?」

「大丈夫よ!侑人にメールするから。萌愛も南くんにメールしなさいっ」
「ごめんねっ」

「いいのいいの!今度駅前のクレープ奢ってくれればっ!」

「…もちろんですっ!」

「うんうん。って早くメールしなさいっ!」

あぁ、侑人くんには悪いなぁ…

侑人くんは雪菜の彼氏で南の友達なんだっ♪
もちろん私とも友達っ♪

おぉっとメール、メール
--------------
To.南
--------------
ごめんね(>_<)

寝坊しちゃった!

遅れます
本当にごめんね(/_;)

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これでいっかっ送信っ!

「メールしたみたいね、早く行こっ」

「…うんっ!」
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