教授×モデル
ぴりりりりりりりりり


静かな部屋に電話がなり響く。


誰だろう…


時間を見ると、もう午後8時だった。


あれからずっと泣いて、泣きつかれて寝てたみたい。


出るべきかどうか迷い電話に手をのばす。



「いっちゃん…」


ディスプレイに表示された いっちゃん という文字を見てホッとする。


「もしもし。」


「麻柚!!今大丈夫?って…どうしたの?声…
泣いてたの…?」

「あ…ちょっとね!大丈夫!気にしないで!どうしたの?」

「ちょっとねじゃないでしょ。すっごく泣いてたんでしょ?分かるんだから…。
どうしたの…?麻柚……」

「っ…」


いっちゃんのその一言でまた涙がこぼれた。


「…どうしたの…?大丈夫…?…あたしに話せる…?」


「…ぅんっ…。ごめっ…大丈夫…!」


「今から麻柚んちに行っても大丈夫…?」


「ぅんっ…!ごめんね…」


そういって電話は切れた。


それから5分後いっちゃんはやってきた。


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