結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》

~神side~

 俺が帰宅するなり…俺が書斎に隠しておいた…結婚契約書を柚木が見せた。


 「これはいったい何ですか??」


 「コレは…コレはだな…」


 いずれは柚木に話そうと思っていたが…話す前に…先に見つけられてしまった。



 「やはり偽装結婚だったんですね」


 柚木は最初から知っていたかのような…素振。

 
 「……でも…神さま…若菜さまのこと…本当に愛していらしゃいますね」


 見透かしたたモノの言い方が気に食わない。


 「……若菜にはお似合いの男が居る」


 俺の脳裏をかすめる男は…津村しか居ない。
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