結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 楽しい時間はあっという間に過ぎていった。


 バーベキュー場で焼肉パーティが始まる。
 副社長の理人さんがカンパイの音頭を取る。


 私たちのテーブルを仕切るのは神さん!!


 神さんは張り切って肉を焼いていた。
 肉の香ばしい匂いが一面に立ち込める。


 楽しい談笑の声。
 
 しかし風に煽られて来る白い煙と煤には少々辛い。


 「若菜…お前…全然食べてないじゃん」


 「昼間…スイーツ食べすぎちゃったから…お腹すいてないの」


 「俺…食べるなと止めたんですけどね~社長…その上…若菜のヤツ…迷子にな
りかけて…本当に世話…焼きました」


 既に…那月にぃはビールで酔っていた。

< 141 / 240 >

この作品をシェア

pagetop