結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
「え、あ……そうなんだ~」
これでおばあちゃんとはお別れだ……と内心…悲しみと寂しさに胸が押し潰されそうだった私。
私は安心してホッと息が洩れる。
悲しみの涙ではなく安堵感から涙が潤んだ。
「……」
病室の壁に凭れかかってあの人は迷惑そうな顔。
「……若菜」
いきなりあの人が私を呼びつける。
誰に呼ばれても肩をビクッとさせないのにあの人に呼ばれたら…私の肩は
無意識に反応してビクッと震える。
クセになっていた。
「お前に少し話がある…」