結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》

~神side~

 若菜が階段を踏み外して意識不明だと知り…俺は慌てて病院へ。


 病室の中で柚木が待っていた。柚木は俺が来たとたん、椅子から立ち上がった。


 「若菜は!!?」


 「怪我はたいしたことありません。脳にも異常ないそうです。その内、意識が
戻るから心配なさらないで下さい」


 俺は柚木が座っていた椅子に座った。


 「神さまが…どうして早急に…若菜さまを家から連れ出したのか分かりました。
あなたは古橋氏と若菜さまの関係を知っていた…。あなたは…徳川氏から…勧め
られた縁談を断るため…若菜さまは古橋氏から逃れるため…契約結婚を結んだ」


 柚木の推理は大当たり!!!


 「お前…誰から聞いたんだ??若菜と古橋氏のことを…」


 「偶然聞いてしまいました…二人の会話を…。中絶までされたんですね」


 「!!!!?」
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