結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 「……俺は人一人殺しているんだ…」


 「それは…咲弥さんのお兄さんですよね」


 「柚木から聞いたのか??」


 「はい……私も一人…殺しています」


 「……お前…中絶したんだろ?それはお前が殺したんじゃない」


 
 神さんは私の身体をギュッと抱き締める。
 肌と肌の温もりが…だんだんまた…熱を帯びてくる。

 「神さん……」


 「……」


 私の身体は不埒にも…また神さんを求める。



 神さんも同じで安心した。



 夜の静寂の中に響く音すべてが……愛しさで溢れる。
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