結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》

 「どうしてそれを??」


 「…神さんとお父さんが話しているのを聞いてしまったの」


 「……私……」


 お母さんは私を抱き締めた。


 「気付いてあげられなくて…ゴメンなさい……」


 お母さんは……涙を流して謝った。


 「本当にゴメンなさい……」


 お母さんが悪いわけではないのに……お母さんは気付いてあげられなかっ
た自分を戒めるように謝罪を繰返す。



 久しぶりに私はお母さんに抱き締められた。

 でも…私はお母さんの背丈を越えてしまっていた…。
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