結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》

 おまけに歯科医院に行けば…神経を抜かないといけない程…大きな虫歯だった。


 麻酔が残っているのか…まだ…口の奥が痺れていた。


 「ただいま~」


 「お帰りなさい…神さん♪」


 俺は若菜を抱き締める。
 若菜の身体からは甘いチョコの匂い。


 「神さんのために…ケーキ作ったよ☆」


 「……でも…歯…虫歯でさ~食べれないかもしれない…わりぃ~」


 俺は正直に事情を話して、若菜に謝る。

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