結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 私はまだ開店していない店の扉の前に近づく。


 僅かだけど…ドアが開いていた。


 「すいません~」

 
 私は辺りを注意深く、見ながらドアを開ける。そして、奥へと突き進んだ。


 「……どなた??まだ…開店までは時間ありますけど…」


 ママさんらしき女性が私の姿を見て出て来た。


 店内もピンク系で統一されていた。

 落着いてお酒の飲める雰囲気が全くない。


 「…あのう~表の張り紙見て…来ました!!」


 「あ…そう~」


 ママさんは私の頭から爪先まで見つめる。


 「名前は?」


 「若菜です…」


 「歳は?」


 「20歳です…事情があって…家出してきました…」


 

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