結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》

 「……神さん…趣味は??」


 一子さんは見合いする気ない俺に猛アピール!!


 「…神君…さっきから無口だが…それはテレか?」


 一子さんは口元をハンカチで押さえ頬を染めた。
 徳川会長の紛らわしい発言で一子さん…完全に誤解している。


 一番の取引先だし…見合い相手は…身内。
 下手に邪険にすれば…今後の…仕事に影響が出て来る。


 アレコレと考えているから自然と無口になっているだけだ…。



 どうする??神!?


 俺は自分に問いかける。


 俺は食べたくもない…懐石を食べて、心を落ち着かせる。



 「古橋君…娘さんが居なくなって1週間だろ?やはり…そろそろ
捜索願いは出した方がいいぞ~。世の中、物騒だからな」


 徳川会長は場を選ばず…思ったことを口にする。

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