結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 会食も終って…俺は料亭を先に出た。


 古橋氏は徳川会長の信頼も厚いようだ。富も地位もあり…その上…人当たりもいい。
 そんな男が…まさか…義理の娘に手を出しているなんて誰も思わない。


 あくまで…俺の憶測で…若菜ちゃんから何も聞いてない。


 俺の憶測が真実なら…とんでもない男だ…。



 油断させておいて…有無も言わせず…若菜ちゃんを…。



 善人の顔の仮面を被った悪魔だな。


 法の基で仕事をする人間のすることか?



 俺は裏手の駐車場まで歩く。



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