結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
Act5結婚契約
 今夜も如月さんはやって来た。いつものように私を指名。


 「水割りも上手く作れるようになったな~」


 如月さんは初めて私を褒めてくれた。そりゃ毎日…開店前の店で一人水割りを
作る練習に励んでいた。


 やっと…私の努力が報われた。


 「今日…君の義父の古橋氏と食事をした…ふたりっきりじゃない。ブラックベ
リーの会長も一緒だ。君の捜索願を出すと言っていた」


 「えっ!!!?」


 目の前が真っ白になった。
 私はあの家に連れ戻される……!!?




 ヤダッヤダッヤダッ……絶対にイヤだぁ!!!

 また…あの人に……身体を求められる……。






 私は取り乱し…テーブルに肘をつき、頭を抱える。



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