結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》

 あいにく…私は17歳の子供で…割り切って演技をしているつもりだけど…心
の中には怒りが込み上げて…あの人に対する悪口ばかりが心の中に積もってゆく。


 どんどんと自分が嫌な人間なっていきそうで怖かった。


 「!!?」


 ノックもなしにあの人が私の部屋に入って来た。


 「若菜」


 呼ばれるだけで身体が固まってしまう。


 「…どうした?気分悪いのか?」


 「別に……出てって…」


 「若菜がもう少し…大きくて…瑞香(ミズカ)よりも先に結婚していたら…
赤ちゃん…産ませてあげられたのに」
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