結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 自宅前にタクシーは到着。


 自宅には……あの人も居た。

 あの人もお母さんも…目が円くなっていて驚きを隠せない。


 だって…私が…あの(株)KISARAGIの社長様とともに帰って来たんだから。


 それも結婚相手として……。


 二人は私たちをリビングに通す。


 「……あなたの方から…徳川会長に…縁談のお断りをお願いします」


 「……」


 神さんは…強固な態度であの人に話しかける。
 神さんの迫真の演技には恐れ入った。


 あの人の湯呑みを持つ手が戸惑いで震えている。


 「…いったいどう言う経緯で…ウチの娘と知り合い…結婚するなんてことに…」


 「……俺はともかく…若菜さんを愛してます!…反対されても…浚ってきますから」


 「!!!?」


 演技にしても…女性が一度は言われてみたい言葉の応酬!!

 私の心臓は素直に反応して…早鐘を打ち始める。

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