結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 俺は思いっきり旦那様に怒られた。


 「……」


 カンタンに結婚を考えた俺が愚かだった。

 隣では何も言わず…若菜が俯いて考える。


 「…分かりました……柚木と相談して…至急…手配します」


 俺は旦那様の言葉を受け入れた。


 そして…書斎を出る。


 「……若菜お前が気を揉む必要はない…」


 「だって…神さんは私の為に??」


 俺は若菜の唇に親指を立てる。


 「それ以上…言うな…誰かに聞かれたら困る」


 若菜は俺の言葉で口を固く閉じた。
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