結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
Act8 1枚の紙切れ
新学期も始まり…私はセレブ御用達の学校明和学園高等部に編入手続き。
東京のマンションを引き払い…如月家本宅にある別館に引越し。
私たちの新居は本館の洋館とは違い…白黒の四角のモダンな外観の建物だった。
別名は『箱舟』。
周囲から浮いてるからとその名前が付けられたらしい。
「…コレにサインをしてくれ」
神さんが1枚の紙切れを…私に見せた。
薄っぺらな紙。
でも……コレが…自分の人生を決めるモノ。
婚姻届だった。
現物を初めて私は目にした……。