結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 「!!?」


 ギターを弾きながら…怪しいカウボーイ姿の外人が近づいて来た。誰も頼んで
ないのに…私の座るベンチの前でギターを弾きながら唄い始めた。


 曲は陽気なカントリー調の英語曲。



 これから死のうと思う私にとってはあまり耳にしたくない明るい曲。


 でもとりあえず…お愛想で手拍子を叩く。


 「サンキュ~!」


 曲は終ったみたい。さっさとどこかに行けと思っていると…。


 いきなり…私の隣に座り込む。


 「どこかで会ったことないか?」


 「えっ!?」
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