結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 俺は意を決して…若菜のベールを上に上げた。


 上目で若菜は俺をテレくさそうに見つめる。


 ……普段メイクしない女が…突然…バッチリとメイクして来た…
 それが今の…若菜だ…。
 顔に塗ると言えば…唇に少し艶の出る色つきリップ。
 後はスッピン…。


 もともとベースのいい…若菜…。


 清楚なメイクを顔に施され…その上…眩しい純白のウェディングドレス姿……。
 迫力、存在感…もう~満点!!



 俺の心臓は張り裂けんばかりに高鳴る。

 こんな心臓の音…若菜に聞かれたら…契約を言い出した俺の立場がない。


 「神さん??」


 若菜も周囲の視線に気付き…俺に催促。


 

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