My Romeo & Your Juliet 【完】
「もっとリラックスしたら…?」

「お願いです…離してください」

体に上手く力が入らない…

あたしは小さな声でそう言うのがやっとだ。



「お前…すげぇ赤くなってる」

先輩が笑いながら手をゆるめたすきに、バッと体を離した。

「先輩は…あたしのこといじめて楽しいですか?」

あたしは自分の頬に両手を当てる。

「お前は、いじめがいがあるからな」

ひどい…

あたしはこんなに赤くなって、今にも泣きそうなのに。



「岡崎先輩のバカ!大嫌い!!」

あたしは情けない顔を隠して、ステージから飛び降りた。
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