My Romeo & Your Juliet 【完】
「あの…先輩」

「何だ?」

「今作ってるの、どんな話なんですか?」

先輩の視線にビビりながら、恐る恐る聞いてみた。



「…読んでみたい?」

怒られるかと思ったけど、そんなことないみたい。

なぜか、意地悪そうに微笑む。

「はい…読んでみたいです」



「もうだいたい出来上がってるし、そろそろ練習始めるか」

先輩のバッグの中から分厚い紙が出てきた。

「じゃ、明日までに全部読んでこいよ」

受け取った台本をさっそく開いてみる。



「えぇっ…!?」

「お前にピッタリだろ」

完全に固まってるあたしを見て、先輩は最高の笑顔で笑っていた。
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