見知らぬあなたに恋をした。
「はぁ、はぁ、ま、間に合った。」
まだ息が整わない私は自分の机でぐったり。
私は都立の学校に通っている。周りはビルばっかし。
バスに乗り遅れたから、今日はひたすら学校まで全力疾走。
かな~り、疲れた。。。
「さ~くら!また、寝坊?新学期始まって記念すべき一発目だね!」
この子は中学のころからの友達で、花山 鈴音 (かやま すずね)。
家も近いから、よく一緒に登下校するんだけど、私はしょっちゅう寝坊するから、
登校はできない事が多いかも。。。
「うぅ。。疲れた。全力疾走しっちゃったよ。」
「はいはい、ごくろうさま。今日、クラス替えだね。
また、今年も同じクラスになれると良いね!」
「うん!一緒がいいね~」
『生徒は、体育館に集合してください。繰り返します・・・』
放送が流れて、みんなぞろぞろ体育館に向かい始める。
「私たちも行こっか!」
すずねと一緒に二人で体育館に向かった。