見知らぬあなたに恋をした。


「はぁ、はぁ、ま、間に合った。」

まだ息が整わない私は自分の机でぐったり。

私は都立の学校に通っている。周りはビルばっかし。

バスに乗り遅れたから、今日はひたすら学校まで全力疾走。

かな~り、疲れた。。。

「さ~くら!また、寝坊?新学期始まって記念すべき一発目だね!」

この子は中学のころからの友達で、花山 鈴音 (かやま すずね)。

家も近いから、よく一緒に登下校するんだけど、私はしょっちゅう寝坊するから、

登校はできない事が多いかも。。。

「うぅ。。疲れた。全力疾走しっちゃったよ。」

「はいはい、ごくろうさま。今日、クラス替えだね。
 また、今年も同じクラスになれると良いね!」

「うん!一緒がいいね~」

『生徒は、体育館に集合してください。繰り返します・・・』

放送が流れて、みんなぞろぞろ体育館に向かい始める。

「私たちも行こっか!」

すずねと一緒に二人で体育館に向かった。



< 3 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop