見知らぬあなたに恋をした。


体育館をつなぐ渡り廊下。

ふぁ~と私があくびをすると、

「さくら、まだ眠いの?」

少し呆れた顔で見てくる鈴音に

「う~ん。少しだけ、昨日は早く寝たのになぁ。。。」

ふぁ~、本日2度目のあくび。ぼーっとしてたのもあってか、

前の人が急に止まったのでぶつかってしまった。

ドンっ。ぅ、、痛い。

「~スミマセン。ボーっとしちゃってて。。」

振り向いた顔は知らない顔。

「いやぁ、こっちも急に止まっちゃって悪かったよ。ごめん。」

うわぁ~。めっちゃカッコイイ。うん、爽やかタイプのイケメン君。

「いえいえ、こちらこそ。」

そう言って、ペコっと頭を下げておく。その人は、じーっと私の顔を見てくるから、

どうしたらいいのかわからずニコニコしておいた。

そしたら、その人はフイッと前を向いてしまった。


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