chocolate―泣き虫girlとクールboy―
はぁ~…



私はとりあえず、大谷くんの隣に遠慮がちに座った。



机にはジュースのコップとお菓子が並んでいる。



私は1つチョコをとって口の中に入れた。


甘く、ホロ苦くておいしい。



つい頬が緩む。









「・・・・・・もう、大丈夫なのか?」



へ?



大谷くんは体勢を変えないまま私のほうを見ている。




「昨日、すっげー泣いてたから…」



その言葉に胸が暖かくなる。



大谷くん…、昨日のこと心配してくれてたんだ…




「うん。大丈夫だよ。ありがとう…」



きっと、大谷くんが傍にいてくれたから…私は今も泣いてないんだ。


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