chocolate―泣き虫girlとクールboy―
「明日も学校だし。ついでに白瀬送ってく」


そう言いながら大谷くんも立ち上がった。




予想外なことだからか、みんなびっくりした顔で大谷くんを見る。


もちろん私も。




「で、でも…」



迷惑なんじゃ…




「帰るんだろ。行くぞ」


大谷くんはそのまま部屋を出て行った。




「う、うん…」



少し固まるみんなを置いて、私も急いで部屋から出た。














店を出ると、外は予想以上に
真っ暗で星が光ってた。


2月中旬なのに夜はまだ冷えて白い息が出る。






大谷くんはお店の外で待っててくれた。




「白瀬の家どこ?」



「さ、3丁目」


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