chocolate―泣き虫girlとクールboy―
そう言うと大谷くんは3丁目のほうに歩きだした。


私も少し後ろからついて行く。





「「・・・・・」」



お互い、無言で進んでいく。




それにしても…大谷くんが送ってくれるなんて夢にも思わなかったなぁ。



「…おい」



みんなもびっくりしてたし。




「おい」



でも、なんで私を…




「白瀬!」



「はっ、はい!?」


少し大きな声に体がビクッとなった。





「さっきから呼んでんだけど」


大谷くんの不機嫌な目でじとーっと見られる。





「ごめん…」



「…後ろいたら意味ないじゃん。隣来いよ」


軽くため息をつかれてしまった。




「う、うん」



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