chocolate―泣き虫girlとクールboy―
「〔オレンジ〕に限定チョコあるの知ってる?」
“ピタッ”
急に大谷くんの動きが止まった。
ドキドキしながら大谷くんを見つめる。
「・・・・知らない」
初めて大谷くんが私のほうを向いてくれた!
「なんかね、夕方の4時から個数限定のチョコが発売されるの」
私も最近まで知らなかった。
たまたま凛ちゃんと行ったら、運よく1つだけ残ってて…
「それって、うまい?」
大谷くんが一歩、私に近づく。
大谷くんの目がさっきみたいにキラキラ光りだした。
「う、うん!」
思った通り。
チョコの話をすると大谷くん、すごく嬉しそうな顔してる。