chocolate―泣き虫girlとクールboy―
「・・・・あの日、14日に泣いてたのもあの先輩か?」




えっ・・・・




「フェンスのとこにいた」




「ーっ!!!」


思わず、体がビクッとなった。




なっ…なんでわかるの!?





「顔があのときと同じだから」


私の気持ちを読み取ったように大谷くんが答えた。




「・・・・・」



気付いてたんだ。私が先輩を見ていること…





「…別に言いたいくないならいい…」

「フられたの」




私の言葉に大谷くんは少し目を見開いた。





「近所に住んでる人でずっと好きだった。
でも彼女いるのも叶わないのも知ってて…

だからッ・・・けじめをつけるために告白してフられただけだから」


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