chocolate―泣き虫girlとクールboy―
バチッと目が合う。




ど、どうしよう…。



目が合っただけなのに胸がドキドキしてしまった。




私は首を振って、凛ちゃん達の元に行こうとしたら・・・










「--ちぃ?」











えっ?




ある人に呼びとめられた。




「・・・渡部…先輩…」



後ろには複雑に微笑んでいる渡部先輩がいた。





「久しぶりだな、ちぃ」



「う、うん…」



なんか緊張する・・・


こうやって話すのも、あの日以来。





冷たい風がビュッと吹いた。





ふと後ろを見ると――

大谷くんがじっと私のほうを見ていた。


とても真剣な目で。


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