chocolate―泣き虫girlとクールboy―
ドクンッ…



体から嫌な音が鳴った。




その瞬間、なぜか悲しくなった。


先輩と一緒にいるところを見られたのがすごくショックだった。






「ちぃ?」



「ごめんなさい。帰ります」


私は渡部先輩に頭を下げて、早歩きでその場を去った。





どんどん涙が溜まってくる。













なんで私、こんなことしてるんだろう?



ただ、先輩といるところを見られただけなのに…


普通に話しているところを見られただけなのに…




なのになんで、こんなに涙がこぼれそうになっているの…?















早歩きで、どんどん進んでいると急に右手を掴まれた。



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