白き竜のジュリエット


「………お前が聞かされた
赤染めの残虐は
真実では無い!!」



「…俺はこの戦い
一時預かる!!
その真実とやら…
見極める為に」


そう言ってユリアに
背を向け男は歩き出した


「貴様!!」


ユリアは剣を構えたが
戦う意志の無い人間を
斬る事は出来なかった



「………何なんだ…
あの男は……」



ユリアの呟きも
虚しく空に消えた






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