白き竜のジュリエット

「覚えててくれたんだ」


ユリアの言葉に
アルは照れたように
髪をかきあげる


「……まぁな…行くぞ」


そう言ってアルは
ユリアの手を掴んだ


ドキンッ
ユリアは驚いたように
アルを見上げる


「……はぐれると
困るだろ……」


アルは振り返らずに
ユリアの手を引いた


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