投げた恋ボール
・・・・・。

思わず、拓馬の手を振り払ってしまった。


拓馬の見開いた目。



「ごめん。嫌だったよな。」

「え・・・。その、、、。」


そのまま鈴木君たちのもとへ行ってしまった拓馬。


馬鹿だな私。



まだ、妙に温かい右手の感覚に涙が出そうになる。




「梨花大丈夫!?」

ぼやけて見えた菜々美と結衣。

「ごめん。高所恐怖症だからビビって泣けてきた(笑)」

「もう・・・。梨花ったら。次は金閣寺行こうか?」

「うん。」





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