投げた恋ボール
別々の道
あれから、月日はあっという間に過ぎた。


気がつけば、私達は3年生。



拓馬とはクラスも離れた。

もうこれで、何も共通点なんてない。


それに、拓馬は香久山さんと付き合っている。

並んで歩く2人を見ると、胸が痛くなる。


でも、私は拓馬の幸せを祈るって決めたから、その決意に嘘はない。



この学校で過ごす最後の1年。

全力で駆け抜けていきたい。


部活も私達にとっては最後の夏。
絶対に普門館に行くんだッ!!


拓馬にも甲子園に出場してほしい。



よしッ!!
頑張るぞ!!











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