投げた恋ボール
~拓馬SIDE~

俺は今日、甲子園に行くという夢を叶えた。

そんな日だからこそ、梨花に話さなければならないことがある。


だから俺は梨花を追いかけた。

案の定驚いた顔をした梨花。


でもどうしても伝えたかった。




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そして着いた公園は、去年の夏のように静かだった。

言わねーとッ!!


「梨花!」

「えッ・・・!?うん。」

落ちつけ俺。
大きく息を吸い、俺は話し始めた。


「俺には、小学校、中学校と、野球のライバルがいた。そいつとお互いに甲子園に出場するのを、夢見て戦ってきた。」


真剣な目で俺の話を聞く梨花。


「そいつが成瀬優太だ。」

「な・成瀬優太って・・・。」

やっぱり俺と知り合いって知らなかったのか。
そりゃ動揺するよな。


「そう。梨花の幼馴染だ。」

目を見開いた梨花。

「優太と俺は高1の夏に、久しぶりに会ったんだ。」

「えッ・・・??」


俺達はあの日。。。







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