投げた恋ボール

私の夏Ⅲ

あの日から、2週間。

今日は私達の吹奏楽コンクール。


3度目の挑戦。
3度目の正直。


この3年間。
今思えばほんの一瞬に感じる。


先輩達が残してくれた足跡。

これから私達が残す足跡。


絶対に普門館に行くんだ。



私にとって最後の夏。



私は舞台そでに立っていた。

不安そうな後輩の顔。

私は声をかける。


「落ちついて。絶対みんなならできる。大丈夫。」

「私昨日、かつ丼食べたし!!これで勝つ。」


後輩がほほ笑んだ。

そして、いよいよ本番・・・。

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